ムラサキカタバミ。 奈良県桜井市大神神社のささゆり園にて。 わざわざささゆり園で撮らなくても我が家の庭にもあるしどこででも見つけられる花だけれど。 子どもの頃はこれで草相撲をした。葉を長い葉柄ごととって、葉柄の髄だけ残し周囲を剥いてしなやかに…
ハナミョウガ。 奈良県桜井市大神神社の参道にて。 花は小さいのだがクローズアップしてみるとトロピカルな風情がある。 沖縄のゲットウ(サンニン)と同属の植物。
温帯性スイレンの1品種。 近くのお寺の池で。 このお寺にはササユリの花を見に行った。以前は毎日のように前を通ったお寺なのに中をじっくり見たのははじめて。 ご住職が親切でササユリの場所を丁寧に教えてくださった。もしかすると花を盗むと思われたのか…
ムシトリナデシコ。 近所の家の門の横の植え込みで。 野良化したムシトリナデシコがこのごろ増えてきた。 私はナデシコ類愛好家なのでもっともっと増えて欲しいとひそかに願う。
ザクロ。 ウォーキングコースにある酒屋さんの店先で。 小学一年生の夏休み明け、学校の玄関ホールに小さなテーブルがしつらえてあって、そこにザクロの実がおいてあった。 東京の下町の小学校なのでザクロなんかみんな目にした事がない。みなに見せてやろう…
キキョウソウ。ダンダンギキョウとも。 近所の空き地にて。 デジカメでは色がきちんと出ていないのが残念で、本家のキキョウよりもずっと鮮やかで濃い色なのだ。 ススキやネズミムギ類が高く茂ったところの横なので日当たりが良くなく、花も段々がちょっとだ…
ササユリ。 近くのお寺の庭で。 奈良はもちろん、原発に近いところ、ある風向きにより降下物のあったところに比べると、微々たる線量しか余計に被曝してはいない。 それでも、御しきれないアポロンの馬車にさえ乗ろうとしなかったらさせることはなかった余計…
ヘラバヒメジョオン。 休耕田横の路肩で。 ヒメジョオンなのかヘラバヒメジョオンなのかほんとうのところ自信がない。 帰化植物を嫌いな人がいる。たくさんいる。 言い分に正しいところもある。 ただ、近年の日本人がよくとる「少数を排斥して一体感を得る」…
ハナアロエ。 近くの歩道の植え込みで。 ハナアロエの名を知ったのはまだ最近だ。 ホームセンターで処分品で売られていたのを見てちょっとそそられたけれど惨めな状態だったので買わなかった。 去年まではこの植え込みには何も植えられていなかったのに、今…
ノアザミ。 近くのお寺の隅で。 アザミの仲間はたくさんあるけれど、山で夏から秋に咲くアザミはほとんど名前がわからない。でもこのアザミならわかる。 花もノアザミが一番好きだ。背の高さも首を傾げてないところも。
コヒルガオ。 近所の空き地に咲いていた。 ヒルガオよりも花が小さく色も淡いので誰も目に留めない。 東京湾岸の空き地にはコヒルガオばかりあったので私にはむしろ馴染み。
バラ「ファイルヘンブラウ」。 奈良県橿原市おふさ観音にて。 数年前、宝塚ガーデンフィールズへ行ったとき、このバラを初めて見た。レンガ積みの塀にもたれて咲いているのが可憐だった。 丈夫なたちみたいで、バラには不向きな気候の奈良でもずいぶん茂って…
クレマチス「篭口」。 奈良県橿原市おふさ観音にて。 かつては家にもあったクレマチスだけれど数年前にイカリソウの置き場を増やすために他所にあげたので久しぶりの邂逅。
ナツハゼ。 散歩コースの池の横で。 この道のことを「ブルーベリーロード」と…は誰も呼ばないのだけれど、スノキ属の植物が2種生えていて鳥をたくさん養っている。 ナツハゼは最初は小さい木だったがこのごろは花も増えて秋には私も味見させてもらえる機会が…
ピラカンサ。 町内の旧ゲートボール場で。 とても大きなピラカンサの木だけれど実は野良。 近隣はピラカンサを植えている家が多く、鳥が種子散布をせっせとするので、道端や空き地などにピラカンサが勝手に生えてくる。 我が家に隣接した公園にもそんな野良…
ウツギ。 近所の里山で。 連日雨ばかりで気温も低め、初夏を告げる花も頼りなげだ。 「夏は来ぬ」では垣根に匂うウツギなのだが私はウツギの咲く垣根を見たことがない。林縁に多く生え、冬になると枯れた枝に黒ずんだ実の残骸がくっついているような美しくな…
ナヨクサフジ。 近所の休耕田で。 クサフジの仲間はいろいろあるが私に区別はできないので、いろんな部位を細かく写真に撮って家に帰ってから「撮れたてドットコム」さんで調べてみた。
ニワゼキショウ。 クスダマツメクサの横に生えていたもの。 この花を最初に見たのは40年ほど前の東京の東雲飛行場でだ。 星のような花がかわいくていくつもいくつも花を摘んだけれど、家に持って帰って水に挿しても一日で花がしぼんでしまうのだった。
クスダマツメクサ。 買い物に行く途中に原付バイクで通る道の横に以前から生えていて、コメツブツメクサよりは大きいしウマゴヤシでもないしなんだろうと思っていた。 カメラをもっていって写真を撮って家で調べてこの名がわかった。 私の人差し指の頭ほどの…
ロサ・ムンディ。 庭の花。 香りの良い花が毎日のように開き、アブやハキリバチの仲間が毎日蜜や花粉を食べにくる。 生き物はみな惜しみなく生きていると思う。 人間は無駄に生き、無駄に食い散らかし、そして、他の生き物が欲しいなどと一度も言ったことの…
ドクダミ。 これは庭のもの。 何かの手記で、原爆に遭った人がからだの「毒」を排出するのにドクダミがよいとせっせと煎じて飲んだというのを読んだ記憶がある。 十薬とも呼ばれ万能の生薬として用いられてきたドクダミでも、さすがにそれは無理というもの。…
ヘラオオバコ。 実家近くで。 車前子の名のとおり、水に濡れるとジェル状になったタネが車輪にくっつき、世界中を旅してきたというオオバコ。 ほこりっぽいアスファルトのすきまでいじけもせず生えているたくましさ。 この季節だけだけどヘラオオバコの花か…
ナルトサワギク。 実家近くで。 4・5年ほど前だったか、大阪の和泉市を走る国道脇にこの花が咲いていたのを初めて見た。 かなり寒い季節にも咲いていたように記憶している。 何か園芸植物が逸出したものだろうかと思っていた。 おととしだったか改めてネット…
スイカズラ。 実家近くで。 忍冬という名も、金銀花の名もよい。 私たちは、長い冬を忍ばなければならないだろう。 こどもたちが金にも銀にも勝れる宝だと思い知ることになるだろう。
アカバナユウゲショウ(ユウゲショウ、とも)。 近年奈良のあちこちで目立ってきた雑草。 タネでよく殖えるようなので一株見たなと思うと次の年にはいっぱいになっている。 他の種を脅かすわけでもないのだからそれもいいのじゃないかと思うけれど。
ジャーマンカモミール。 実家近くの休耕田で。 ピーターラビットがお母さんに飲まされたお薬。 つらい人も苦しい人も、みんなぐっすり眠れますように。
キツネアザミ。 実家の近くで。 荒地によく生えるので珍しい植物でもないし、背が高い割りに花はおさえ目。 アザミと呼ばれてもトゲもないし誰も傷つけないのに。
テイカカズラ。 母の日に実家に行った時に散歩して見かけたもの。 キョウチクトウ科らしいスクリューのように旋回した花びらがかわいい。 田んぼや畑の脇にもりもりと茂っている様を奈良ではよく見かける。知った人でなければ香りのよい花をこうしてつける可…
ノイバラ。 ウォーキングコースの池のそばに大きなノイバラの茂みがある。 「いっぱい花がつく」の名前どおり、満開時はそれはそれは雪のようで、ひとつひとつの花の香りは淡いのにこの茂みに近寄るとすがすがしいバラの香りに洗われるよう。
モチツツジ。 安売りスーパーへの近道の里山越えの道沿いに生えている。 ガクがねばねばしているのでほこりや虫がくっついたりしやすいし、くもの巣が絡んだりしていることも多いので、綺麗なさまを写真に撮るのが難しい花なんじゃないかと思う。